mercredi, mai 02, 2012

ジェンダーバイアスこんなところも

私の主な仕事は、ジェンダー主流化というもので、主流化なんて言っても一体何のことか一般の人には分からない。簡単に言えば、政策とか国のプログラムに女性の視点を取り入れて、女性も男性も同じように、恩恵を受けたりサービスを受けたりできるようにしよう。そのプロセスで、女性の地位が上がるようにしていこうというもの。

なので、普段は例えば、新しいプロジェクト文書を読んだり、会議に出たりして、”地域住民の視点が反映されているって言っているけど、参加者リストを見ても女性の名前が全然ないんですけど”なんてことを言ったりする仕事。ジェンダー専門官なんてたいそうな名前が付いているけど、実際は壊れたレコードのように、女性は弱者は?と繰り返し言うだけの誰にでもできる、コモンセンスさえあればできる仕事。正に言わばno rocket scienceである。

だけどこんな単純なことなのに、それがあきれるほど実行されていないから、私みたいな仕事が存在するわけでもある。

今度この国で、すべての島で地域行政にアドバイザリーの形で関わる、女性開発委員会の委員の選挙が行われることになっている。この選挙については言いたいことは、もちろんたくさんあるんだけど、(あえては言わないけども)その候補者に配布する、手引書みたいなのの原案を今日書いていた。私が書いていたのは2ページほどの選挙運動のやり方とか、人前で話す時の注意点、スピーチの書き方等。なるべく安価にする為に、デザイナーを雇うわけでもないので、ネットでいくつかのクリップアートを探していた。選挙関係のテーマに一致するものを。そこで気が付いたのがクリップアートは、ほとんどのイメージが男性で、女性のイラストがあまり見つからなかった。こんなところにもちょっとしたジェンダーバイアスがあるのかと正直少しむっとしてしまった。

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