久しぶりにトロントに行ってきた。
主な目的は女性と子供の国際保健のシンポジウムに出席する為。元々、次の仕事に備えて勉強しようと思って行くことに決めたのだが、運良く上司が帰ってレポートを提出するなら経費を出してあげると言ってくれた。それで、出張として行くことができた。ちなみに、まだ仕事を辞めることは上司に言っていません。せめて契約書にサインしてから言おうと思っているけど、何の書類もまだ受け取ってないので身動き取れない状態。
プレゼンは基礎的なものが多くて、わざわざ行くほどでもなかったような気がするけど、キーノートスピーチが良かった。アメリカにあるエイズのアドボカシー団体を率いている女性で、長くユニセフに勤務していたPaula Donovan。国連における女性問題の取り扱いについてで、なるほどと思わせる力強い内容のスピーチだった。国連には女性基金ユニフェムがあるが規模も予算も小さい。今まで女性へのエイドは子供関係の援助と一緒くたにされ、効率良くプログラムがなされてこなかった。彼女はかなり辛らつな国連批判をしていた。
子供を助けるプロジェクトは取っ付きやすいし、その目的は説明しなくても誰もが共感できる。でも、それが女性問題、ジェンダー問題だととたんに雲行きが悪くなる。私も今までの経験でこれはすごく感じた。ジェンダー問題はタブー視され女性の為のプロジェクトと言うと、じゃあ男性はどうなるの?と言われることが多い。
この女性はユニセフと同じぐらいの規模の女性を援助することだけをマンデイトにした国連機関を作るべきだと主張している。その機関では今までされてきた母子保健などの狭いカテゴリーを越えて、女性の政治参加や土地所有権、言ってみれば女性のStrategic Interestを推し進める事業をするべきだということだ。私もジェンダー問題はMainstreaming(主流化)されるだけだったり、子供の問題と同じように議論される限り、その政治的色合い上なかなか改善されないと思う。
希望機関を選ぶ際に迷っていた。ユニセフは知名度も高いし、規模の大きい機関。私がマラウイで取り組んだ女子の教育という面からジェンダー問題に関われる。でも、ユニセフを選ぶことに躊躇した理由は彼女のスピーチを聞いてはっきりしたような気がする。私身はジェンダー問題をもっとPoliticalに捉えて仕事できる機関に行きたかった。私は次の仕事でジェンダープログラムの担当になる。現場に行けば基本的なPractical needsを満たされずに生活している人が大部分で、こういう理論的なことを考えている余裕はないかもしれない。でもこのことを念頭において仕事をしたいと思う。
このシンポジウムは1日だけで、あとはマラウイ時代のルームメイトのコンドに泊まり、他の友人も交えて食事したりお買い物したりでとってもリラックスな週末だった。7部袖のジャケットに便利な長い毛糸の手袋(すごく暖かい、今日は雪交じりの雨との予報のオタワ)とずっと欲しかったPumaのスニーカーを購入!!
About my life of working and living internationally. Bilingual postings in English/ Japanese on my daily life, work, travel and more.
mardi, octobre 21, 2008
vendredi, octobre 10, 2008
Popularity of Development Work
オタワは紅葉の真っ盛り。緑から黄色オレンジそして赤のグラデーションになっている木々がとてもきれい。見ているだけで心の洗われる気がする。
当然かなり寒くなってきた。朝、通勤時に2度の日があって、さすがにこの日は寒かった。手袋と毛糸の帽子、既に持ち歩いています。
昔、働いていたVSOという国際NGOの本部のイギリスに関する興味深い記事を読んだ。最近の不況に影響されて、2年もボランティアで途上国に行こうと志願する人がガタ減りしたということだ。不況でまず一番に打撃を受ける住宅マーケットの不活性化で、留守の間の住宅ローンを払うための借り手がいないのではと心配するのも理由のよう。
替わって、日本では全体的は開発人気は変わったのか分からないが、私が去年合格した(国連への登竜門である)某政府系のプログラムへの志望者はここ2年でかなり減ってしまったらしい。一般企業への募集が増え、雇用が不安定な開発業界にあえて足を踏み入れようと思わなくなってしまったのだろうか。
景気が良くて(企業の雇用が増加して)減り、不況でも減る開発志望者。なんだか残念。勿論、開発の仕事は自分の生活を支える仕事livelihood なので、すべてチャリティー精神だけではできない。でも、一過的な社会のトレンドみたいな感じで上がったりさがったりするのはこの分野が定着していないということなのか。その記事のなかで事務局長が、途上国の人々は一時的な不況ではなく慢性的な貧困の中で生活しており、我々が手を差し伸べ必要とされている人材を送るのが大切なのだと主張していた。
開発の仕事はNGOだと給料は低い、国連で高給を取れば取るで、途上国でさも貧しい人を食い物にして王様のように生活していると批判される。困難な状況で暮らすことが多いので情熱がないとできない仕事。仕事と完全に割り切るのも難しい。そのバランスを取りつつも優秀な人材を確保するのが大事なのだと思う。
私は、競争率の高い時期に応募してもきっと手が届かなかったと思うので、去年合格して運が良かった。
当然かなり寒くなってきた。朝、通勤時に2度の日があって、さすがにこの日は寒かった。手袋と毛糸の帽子、既に持ち歩いています。
昔、働いていたVSOという国際NGOの本部のイギリスに関する興味深い記事を読んだ。最近の不況に影響されて、2年もボランティアで途上国に行こうと志願する人がガタ減りしたということだ。不況でまず一番に打撃を受ける住宅マーケットの不活性化で、留守の間の住宅ローンを払うための借り手がいないのではと心配するのも理由のよう。
替わって、日本では全体的は開発人気は変わったのか分からないが、私が去年合格した(国連への登竜門である)某政府系のプログラムへの志望者はここ2年でかなり減ってしまったらしい。一般企業への募集が増え、雇用が不安定な開発業界にあえて足を踏み入れようと思わなくなってしまったのだろうか。
景気が良くて(企業の雇用が増加して)減り、不況でも減る開発志望者。なんだか残念。勿論、開発の仕事は自分の生活を支える仕事livelihood なので、すべてチャリティー精神だけではできない。でも、一過的な社会のトレンドみたいな感じで上がったりさがったりするのはこの分野が定着していないということなのか。その記事のなかで事務局長が、途上国の人々は一時的な不況ではなく慢性的な貧困の中で生活しており、我々が手を差し伸べ必要とされている人材を送るのが大切なのだと主張していた。
開発の仕事はNGOだと給料は低い、国連で高給を取れば取るで、途上国でさも貧しい人を食い物にして王様のように生活していると批判される。困難な状況で暮らすことが多いので情熱がないとできない仕事。仕事と完全に割り切るのも難しい。そのバランスを取りつつも優秀な人材を確保するのが大事なのだと思う。
私は、競争率の高い時期に応募してもきっと手が届かなかったと思うので、去年合格して運が良かった。
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