dimanche, mars 05, 2006

仕事のことを振り返って


久しぶりに過去のエントリー(私がカナダから書いていたもう一つのブログサイト“La mémoire courte” http://d.hatena.ne.jp/Praline/)を読み返してみました。ガイアナ出発前のいきさつや迷っていた様が分かって今となればおもしろいです。

もうすぐ仕事が終わろうとする中で、結論から言うと..来て良かった。しんどいことや腹の立つことも多かったです。仕事が進まない中で私はカナダくんだりから大好きだった仕事を辞めてはるばるやって来て、なんで時間を無駄にしているだろうと思ったこともありました。私の仕事と派遣先は自他共に認める難しいものでした。特に私はその団体が長期で受け入れる初めてのVSOということもあり言わばパイオニアみたいなもの。VSO側の上司が「あまり多くを成し遂げられなかったと気落ちすることはない、途中で匙を投げずによく粘ってくれただけで価値がある」と言ってくれました。実際もう辞めて帰ってしまおうThere is no point in this!と思ったことが何度かありました。でも一方でここで辞めたら負けになるし、これから国際開発の仕事を志すなら結果的に何もできなくても6ヶ月まっとうしなければと思ったのです。

この仕事を通してキャパシティビルディング(Capacity Building)のアプローチの大変さが身にしみて分かりました。現地の人が運営するNGOを改善してエンパワーメントを行う。聞こえは良いし、理想的なシナリオではあります。でもそう簡単ではありません。現地NGOとパートナーシップを結んでCapacity Buildingを行う為の相互の信用などは一朝一夕に築けません。ましてや外国人の若造(私のこと)がやって来て、「ここができてないしここも変えるべき」といきなり言っても、今まで何年も向こうのやり方で運営してきた団体が、そのやり方が良かろうが悪かろうが、はいそうですかと言ってくれることはないでしょう。それを頭では分かっていながらも気持ちでは「私は6ヶ月しかいないのにどうしてこんなにも待たせるの?仕事をさせてくれないの?」と思ってしまう。私の中にも多少は横柄に私が正しい、相手側が間違っていると見下す気持ちがあったんじゃないかとも思います。だからと言って向こうのペースに合わせて待ってばかりいたんじゃそれも時間とリソースの無駄なのは確か。どこまで自分の意見を押し通すか、どこまで相手側の状況を受け入れるのかを見極めるのが難しいのです。

これから何年もかけてこの団体とパートナーシップを育てていく中で効率的でない配属が多少あっても仕方がない。私が毎日出勤しできる範囲であきらめずに仕事をしただけでも長い目で見るとプラスの大事なことなのです。ある意味、私は実験台というか犠牲のようなところがあると思います。ある人に「こんな無茶苦茶なところに配属されて腹が立たないの?初めから分かっていたはずなのに、あなたをそこに派遣するなんて間違っていると思わないの?」と聞かれたことがありました。もちろん不満がない訳ではないし、正直今の仕事を延長する気にはなれません。でも怒って何で私が!と思ったり損したと思うか、それとも受け止めてそこから得るものを見つけるのかは私次第です。それが最近になってようやく分かったような気がします。それも私へのレッスンだと思います。長い人生の中の6ヶ月、異国に住んだということだけでも無駄にはならないのでしょう。

実際の私の元々の仕事内容はニーズ調査を終わらせてレポートを執筆と助成金申請書の作成だけでした。でも私はこれもあれもとやりたいと野望を抱いてそれはちょっとナイーブすぎたのかもしれません。ニーズ調査と報告書は成功に終わったし、ガイアナのGlobal Campaign for Educationの運営もできた。その他にも色々小さいことも見つけてできました。時間がある中でVSOのオフィスのことも手伝ったり何でも積極的にできたのは良かったと思います。

と考えている内に気持ちの整理が付いてきました。いかにもしんどそうに書いてしまったけど色々と楽しいこともあったのでご心配なく。現にまだ私懲りていません。チャンスがあれば今度はもっと長期で途上国で働きたいと考えています。

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