vendredi, juillet 25, 2008

旧友遠方より来る。

ダラダラ生活している割に今年は日が経つのが早い気がする。もう来週は7月の最終週。早いな~。あと1ヶ月で日本帰国。楽しみ☆

今年の夏は友達と旧交を温める機会が、たくさんあって嬉しい。今週は、フランス人の友人と、パリに遊びに行って以来3年ぶりの再会。マーケティングのコンサルの仕事の話を色々と聞けて楽しかった。モントリオールの真冬に、買うのが面倒だから、とマフラーをしていなかった無頓着な(失礼)彼から高級化粧品のターゲットについて聞くのが何だかおかしかった。

8月にはバンクーバーから、私が10年前にカナダに初めて留学した時にお世話になった友達が、1日だけどオタワによってくれる。彼女とはたまに、私がバンクーバーで乗り換えする時に会ったりしている。そして9月にはガイアナでのボランティア仲間がイギリスからやってくる。

引越しが多くて、カナダや他の途上国を行き来していると、出会いも多いが必然的に別れも多くなってしまう。でも、久しぶりに会っても、旧友とは昨日まで一緒にいたような感覚がしてしまうのが不思議。学生時代の友達は皆、離れ離れになってしまって、連絡も途絶えがち。だけど必要な時や、困った時はお互いいつもone click away。メールでSOSを出すとすぐに返事をくれたり、電話をかけてきてくれるので本当に頼もしい。なので私も友達がクライシスモードの時は前面サポートです。

友達に遊びにきて欲しいけど、オタワは今一“売り”がない。日本人のツアーだと、オタワは来ても半日だけとか。見所と言えば国会議事堂、首相官邸、総督官邸とリドー運河くらいで、あとは美術館。今年は光と音のショー(夜に国会議事堂に写し出される、ちょっとくさい30分の無料のショー)を何回見るのでしょうか?

jeudi, juillet 17, 2008

The Recurring Question

最近は、友達や知り合いに会うといつも"Any news about your new job??" と聞かれる。この問題には私自身がうんざりさせられている。なぜかと言うと、そのことで頭の中40%位はいっぱいだから。もしかしたら、もう少し割合が高いのかも。まだ、いつ出発するのか、赴任先も確実OKが出ているのか、良く分からない状況なので、この調子だとこれから数ヶ月どうなることやら先が思いやられる。

正に"This is working in the development." て言う感じかな。マラウイに行った時も出発日が延ばし延ばしだったし、ガイアナの時なんて1ヶ月前の研修中にまだ派遣先が決まっていなかった。いい加減このUncertaintyに慣れるべきなんでしょうねえ。なるべく考えないようにしよう。

今回は特に国連機関ということもあり、Bureaucracyの極みなんだろうなあ。何と言っても世界の国の集合体ですからね。しょうがないけど落ち着かないです。

今の内にカナダでできることはしておこうと、ちょこちょこ色々なことをやっている。夏季割引券を買ったので、9月に日本に一時帰国するまで、ヨガに頑張って通う!1年通ったスポーツジムは退会した(結局、筋トレはほとんど行わず、ヨガややってもランニングマシーン程度だった。)あとはテニスをせめてラリーがまともにできるようになるまで練習することと、サルサダンスを習う予定。フランス語はほったらかし。いかんなーとは思いながらもラジオを毎日聞くことしかしてない。

samedi, juillet 12, 2008

Conference

赴任予定国に関しての学会に行ってきた。

参加者は40人程度で、想像していたよりかなりこじんまりとしていて、いかにも手作りの学会という感じだった。

民族衣装を着た女性や、50代位の学者然とした人ばかりだったので、知り合いもいなく一人で行った私は、最初は少し気後れしてしまった。でも頑張ってほかの参加者に話しかけてみると皆すごく良い人達だった。私が秋からその国で働く予定であることを話すと喜んでくれた。

発表の内容は主に、経済や政治問題そして環境問題。教育や保健といった社会的問題はあまり焦点が当てられていなかったけど、すごく勉強になった。こういう国の枠組みをある程度理解していないと、社会の全体像が見えてこないからだ。プレゼンには写真もたくさん使ってあり、美しい景色や現地の生活の様子を垣間みることができて、より楽しみになった。

そして、その国の人達と初めて接してみて、この国ならやっていけるだろうと思った。数人の人と名刺を交換し、一人の男性は妹さん(かお姉さん)が現地でNGOをやっているからと彼女の連絡先まで丁寧に下さった。ネットワーク作りと知識を広げることも両方ともできたので、仕事を休んでまで行って正解だった!

ここで知り合った人達とまた連絡を取って情報集めをするつもり。

lundi, juillet 07, 2008

Strawberried out

初めて苺狩りーStrawberry Picking に行ってきた。オタワから車で30分程離れた農場。もう苺の季節は終盤らしいが、まだたくさんなっていた。



葉っぱの下にキラキラした苺がたくさんなっていて感動。太陽であったかくなった苺を口に入れると甘さが広がる。すごくジューシーで、スーパーで売っている輸入物なんて味気なくて、水っぽいだけでもう食べられないと思った。一緒に行った友達と、自然の恵みだねーとか言いながら籠があふれるくらい夢中になって積んでしまった。持っていった籠に山盛り摘んで9ドル。



自分達の摘んだ苺を使って、ストロベリールーバーブケーキを作った。籠にいっぱいの苺のへた取りも、おしゃべりしながらだとすぐで、自分で摘んだと思うと余計美味しく感じられるもの。カシューナッツの入ったパエリヤを夕食に作り、デザートにこの苺のケーキプラスアイスクリームで、お腹がはちきれるくらい食べてしまった。あー楽しかった。

最近、食料危機が世界中で問題になっている。一般消費者の私ができることは、せめて地元で取れた野菜や果物をなるべく買うこと。安価な賃金で搾取されている労働者により大型プランテーションで作られ、そして遠隔地から運ばれた食料(環境を汚染しながら)はどれだけ安くても買うべきではないのだ。これはカナダの農家も途上国の農家も助け、食料の自己供給率を上げることになる。

なんてことも考えさせられた週末でした。

vendredi, juillet 04, 2008

Planning and planning

まだ行き先も確定していないのに、希望通りに事が進めば出発まで残り数ヶ月。9月に日本に2週間帰るし、準備等考えたらあんまり時間がないのでは、と思うと気が逸る。

特に赴任国についての情報集めは始めて良いものかどうか。まだロンリープラネットさえ買ってないよ。今週は仕事が暇なのでネットで情報収集していたら、オタワでその国の開発や政治に関しての学会が来週あることが分かった。まだプログラムが確定していないらしいんだけど、これに仕事を休んで行くべきか悩む。ネットワークは広げた方が確実なので参加するべきでしょうね。あと迷っているのが現地語を今から少し勉強するか否か。うちの職場にその国から移民してきた人がいる。感じの良い人で移民同士で親しみを持ってくれているのか、たまに立ち話する。彼にはもちろん次の仕事のことなど言っていないけど、話したらその国のこととか言葉教えてくれるだろうなー。

あと持ち物でもそろそろメンタルノートを取っている。絶対今回持って行きたい物:

ヨガマットとヨガDVD― ストレスマネージメントの為

体重計(できればデジタル)途上国に行くと食生活と運動不足及びストレスでいつも太るので。体調管理の為にも。

テニスのラケット― 最近、練習始めた。体を動かしてかつSocialな課外活動は大事なのではないかと思って。暑すぎて外でテニスなんてできないかもしれないけどね。

良い鍋、フライパンと包丁―調理器具の質が悪いと料理をする気が失せる。

ぐらいかな。ガイアナとマラウイの経験で、何があると生活がより快適になるか分かったので、それに沿って何を送るのか決めたいです。アジアの国なので日本食は少しはあるのかな?いつも置いていっていたけど今度こそは一眼レフカメラは持って行こう。

mercredi, juillet 02, 2008

Participatory Method

開発の仕事においてはParticipatory-参加型というのが重要視されている。なぜ大事かというと言わずもがな、開発の受け取り手の意見を取り入れることなくしてプロジェクトを成功させることはできない。そして、彼らの考えが反映されると受け取り手が自分達のプロジェクトだと感じることができる。これをOwershipと呼んでいて、これも参加型開発援助の大切な点だと言える。

私は大学まで日本で、授業で討論したり所謂Interactiveなクラスなどに親しみがなかった。カナダにきて、会議や授業、ワークショップに行っても、ボーッと座って聞いていれば良いことはほとんどない。自分の意見を進んで言うことは奨励されているし、何も言わないと意見がないのかと思われてしまう。欧米のやり方が一番と一辺倒する訳ではないが、この文化では参加型手法が発達するのもうなずける。

私は職場でジェンダーオーデット、ジェンダー監査とも日本語で言うべきか、の取りまとめをしている。コンサルタントを雇って、アンケートやFocus Group等を用いて、うちのNGOがどれだけジェンダーの視点を取り入れているか、どうすれば強化できるのかを調べるということ。

これが架橋に入っていて、先週オタワのスタッフを招いて報告発表会を行った。人事の問題など内部で話しにくい話題が多かったので、このジェンダー監査取りまとめグループは発表会のフォーマットをどうするかでかなり頭を捻った。
結局、決めたのがプレゼンの後に、OpenForum討議という方法を使ってスタッフの意見を聞いたり、監査のレポートの内容を照合するということ。これは部屋のあちこちに、違う話題のグループを作り、参加者は好きなグループに好きな時に入り、いつでも他のグループに行っても良いというものだった。各グループごとにFacilitatorがいて模造紙にみんなの意見を書いていく。それを最後に参加者全員に発表する。それで皆が考えた解決方法や改善点を模造紙にまとめ、参加者に丸のシールでどれが一番大事か投票してもらう。参加者一人ずつに丸のシールを10個渡した。Dot-Cracyという名前でデモクラシーとドット[丸]を掛けた名前である。

この参加型手法はとても上手く行き、多少の緊張の瞬間はあったものの主催者も参加者もみんな満足のいく結果となった。あとはこれがどれだけ実現されるかということが問題。

参加型のConsultationや会議には色々なのがあって本当におもしろいし勉強になる。ポストイットを使うのや紐や絵で表現したりと楽しみながらも、的を得た話し合いを引き出せる絶好の方法だと思う。