mercredi, juillet 02, 2008

Participatory Method

開発の仕事においてはParticipatory-参加型というのが重要視されている。なぜ大事かというと言わずもがな、開発の受け取り手の意見を取り入れることなくしてプロジェクトを成功させることはできない。そして、彼らの考えが反映されると受け取り手が自分達のプロジェクトだと感じることができる。これをOwershipと呼んでいて、これも参加型開発援助の大切な点だと言える。

私は大学まで日本で、授業で討論したり所謂Interactiveなクラスなどに親しみがなかった。カナダにきて、会議や授業、ワークショップに行っても、ボーッと座って聞いていれば良いことはほとんどない。自分の意見を進んで言うことは奨励されているし、何も言わないと意見がないのかと思われてしまう。欧米のやり方が一番と一辺倒する訳ではないが、この文化では参加型手法が発達するのもうなずける。

私は職場でジェンダーオーデット、ジェンダー監査とも日本語で言うべきか、の取りまとめをしている。コンサルタントを雇って、アンケートやFocus Group等を用いて、うちのNGOがどれだけジェンダーの視点を取り入れているか、どうすれば強化できるのかを調べるということ。

これが架橋に入っていて、先週オタワのスタッフを招いて報告発表会を行った。人事の問題など内部で話しにくい話題が多かったので、このジェンダー監査取りまとめグループは発表会のフォーマットをどうするかでかなり頭を捻った。
結局、決めたのがプレゼンの後に、OpenForum討議という方法を使ってスタッフの意見を聞いたり、監査のレポートの内容を照合するということ。これは部屋のあちこちに、違う話題のグループを作り、参加者は好きなグループに好きな時に入り、いつでも他のグループに行っても良いというものだった。各グループごとにFacilitatorがいて模造紙にみんなの意見を書いていく。それを最後に参加者全員に発表する。それで皆が考えた解決方法や改善点を模造紙にまとめ、参加者に丸のシールでどれが一番大事か投票してもらう。参加者一人ずつに丸のシールを10個渡した。Dot-Cracyという名前でデモクラシーとドット[丸]を掛けた名前である。

この参加型手法はとても上手く行き、多少の緊張の瞬間はあったものの主催者も参加者もみんな満足のいく結果となった。あとはこれがどれだけ実現されるかということが問題。

参加型のConsultationや会議には色々なのがあって本当におもしろいし勉強になる。ポストイットを使うのや紐や絵で表現したりと楽しみながらも、的を得た話し合いを引き出せる絶好の方法だと思う。

Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire

Please leave a comment! コメントを残して頂けると嬉しいです。

Anonymous Usersをクリックするとコメントが残せます。